シロは全く犬に動じる事がなかったどころか、犬たち、特にハロルドが大好きで、よく一緒に毛布の上で寝ていました。犬に対しては気がきつかったハロルドも猫のシロは気に入ったようで、シロの後ろを付いて回っては一緒に遊んでいました。
その後シロが病気で亡くなり、次に来た末期エイズの猫・パッチもわずか数ヶ月でいなくなって、3匹目の猫・ウォーリーがやって来ました。彼のお話もStoriesの中で紹介していますが、何故かどの猫も犬たちと仲が良く、何故かハロルドの方が猫たちに人気があり、いつも彼の側には猫が集まって来ています。ウォーリーは膀胱麻痺という病気を持っていましたが、伝染性の病気ではなかったので、里親を待ついろいろなどうぶつたちが我が家に一時保護されている間、彼と共に生活をしました。そのお陰で、どの子も他の犬や猫とも仲良く出来る子に育ち、現在我が家にいる3匹の猫・コージー、ニノ、シシィも犬たちと仲良く暮らせています。やはりこの3匹にも一番人気があるのがハロルドで、よく「一緒に遊ぼうよ~」と誘われています。すっかりおじいさんになって、寝てばかりいるハロルドにとっては迷惑な事かもしれませんけどね…。
犬と猫が共に生活してくれるという事は、彼ら自身にとってはもちろんの事、飼い主にとっても非常に助かります。一つ屋根の下で部屋を分けたりするのは大変な事ですし、我が家の猫たちは勝手にドアを開けて好き勝手に部屋を行き来しているので、実際に隔離して飼うというのはとても難しい事ではないでしょうか。それに何よりも、どうぶつたちがお互いに仲良く暮らしているのを見るのは、飼い主にとっての大きな喜びでもあります。何故、ハロルドだけが猫たちに人気があるのかは未だに謎ですが、ウォーリーからコージー、コージーからニノとシシィというように、猫同士で犬に対する親愛感が受け継がれて来たのではないかとも思っています。
いずれにしても、窓辺の陽だまりで5匹一緒にお昼寝をしている姿を見ていると「幸せだな~」という実感が湧いて来ます。 |